MESSAGE

コラム

 

ー 虫歯について ー

 

こわーい根面のむし歯にご用心!  Part1.

皆さん、こんにちは。

八尾市「たかはら歯科医院」 院長の高原です。

近年「8020」といわれるように、高齢になっても多くの歯を残せている人が増えていますが、

それにともない新しいタイプのむし歯が増えています。

「根面う蝕」(根面のむし歯)といい、

歯ぐきが下がって露出した歯の根がむし歯になるのです。

家の土台を食い荒らすシロアリのように、気づかぬうちに進行しがちで、

せっかく残せていた歯を失いかねない怖いむし歯なんです。

 

えっ、歯の根元にむし歯が?!

歯ぐきが下がって露出した歯の根にできるむし歯。

これがいま、多くのシニア世代のお口で問題となっているのです。

 

歯に訪れる、意外な危機

歯の咬むところ(歯冠部)はむし歯になっていなくても、知らないうちに歯の土台=歯の根がむし歯になり、歯に危機が訪れているのです。

歯周病や加齢などにより、歯ぐきが下がって露出した歯の根にできるむし歯を、「根面う蝕」(根面のむし歯)といいます。

歯の根面にできるむし歯は、せっかく残せていた歯を失いかねない怖い病気です。

しかも、歯の咬むところにできるむし歯とくらべて非常に厄介です。

自覚症状がほとんどなく、気づかないうちに進行しやすいうえ、むし歯ができる場所が場所だけに治療もしづらいため、対応に苦慮しています。

 

象牙質は酸に弱いから・・・

今までどおりにセルフケアをがんばっていたのに、なぜ根面がむし歯に?

そのわけは象牙質の性質にあります。

 

組成的に酸に弱い象牙質

むし歯は、お口のなかの細菌の出す酸が歯を溶かすことで起こります。

だから毎日歯みがきをして、細菌を溜めないようにしているのですね。

歯の咬むところ(歯冠部)はエナメル質と象牙質の二層構造、歯の根は象牙質がメインです。

エナメル質にくらべ有機質の多い象牙質のほうがやわらかく、酸への抵抗力も弱いです。

 

象牙質が溶けるPHになりやすい

お口のなかはふだんは中性で、PHは約7.0。

飲食をすると細菌の出す酸などによりPHが下がり、エナメル質と象牙質は溶けはじめます(脱灰と言います)。

その後唾液の緩衝作用により徐々に中性へと戻っていきます(再石灰化と言います)。

エナメル質が溶けはじめるPHは約5.5、象牙質は6.8といわれています。

つまり象牙質はとても酸に弱いのです。

お口の中では、溶けた歯を修復する唾液の作用(再石灰化)が働いているので、歯がそのまま溶けていってしまうことはありません。

ですが、歯が溶けるPHになっている時間が長いほど、それだけむし歯になりやすくなります。

 

Part1.では根面う蝕の現状と歯の組成・飲食後のPHの変化をご説明しました。

次回は、根面のむし歯が厄介な理由とその解決策をご説明します。

 

根面う蝕は痛みなど自覚症状が少ないため放置してしまいがちですが、早期に治療すれば治癒するむし歯です。定期的にメインテナンスを受けてお口の健康と全身の健康を保ちましょう。

 

 

ー 歯周病について ー

 

そもそも歯周病って何? 簡単に教えて! Part2.

皆さん、こんにちは。

八尾市「たかはら歯科医院」 院長の高原です。

お口の病気である歯周病。

じつは全身の健康にも影響することをご存知でしょうか?

歯周病が関与すると考えられている病気はいくつもあるのですが、

そもそも歯周病って何なんでしょう。

とっても簡単にご説明いたします。

 

歯周病の検査は?

歯周病は歯ぐきの病気だと思われがちですが、いちばん大変なことは歯を支える骨が溶けることです。

そのため歯周病の検査では、歯ぐきの検査骨の検査(レントゲン検査)があります。

 歯ぐきの検査

・プロービング

歯周ポケットの深さを測ります。

この数値が大きいと骨が溶けていたり、歯周病菌が蔓延している可能性があります。

・歯肉退縮

骨が溶けていたり、過度のブラッシングで歯ぐきがやせていないかどうかを調べます。

・歯の動揺度

骨が溶けていたり、咬み合わせの力が強くかかりすぎると歯の揺れが強くなります。

・根分岐部病変

奥歯の歯の根の間の骨がなくなっていないかどうかを調べます。

 骨の検査

・パノラマレントゲン  お口の中の全体的な骨の状況を調べることができます。

・デンタルレントゲン  それぞれの歯の骨の状況を調べることができます。

 

歯周病の治療は?(ブラッシンング編)

ブラッシングは歯ぐきの炎症を抑える需要な手段ですが、磨きすぎると歯ぐきを傷つけたり、歯ぐきがやせる原因にもなります。

磨き残して歯ぐきが炎症を起さないよう、また磨き過ぎて歯ぐきがやせてしまわないようバランスのとれたブラッシングが大切です。

 

歯周病の治療は?(スケーリング編)

歯周病になると歯周ポケットの中にたくさんの細菌が住み着いています。

特に歯の根の表面には歯石や細菌の塊(バイオフィルム)がこびりついています。

歯周病治療の出発点はまずこれらを歯の根の表面から除去することです。

これをスケーリング・ルートプレーニングといいます。

それには、キュレットスケーラーという器具や超音波スケーラーという器械を用いて専門的に除去していきます。

 

歯周病の治療は?(手術・再生療法編)

深い歯周ポケットの中の細菌を根絶するため、また溶けて形の悪くなった骨を修正するために手術をすることもあります。

また、症例によっては歯周病でなくなった骨を元に戻すことも可能になってきました。

特殊な薬を使うこの歯周再生療法は、夢の治療法のように思われますが、現時点では適応症の範囲は狭く、今後の研究が待ち望まれます。

 

定期健診・メインテナンスの重要性

治療によって歯周ポケットが浅くなり、歯石がなくなっても残った歯周病菌は次のチャンスをうかがっています。

歯周病菌に復活のチャンスを与えないために定期的なメインテナンスが必要です、

メインテナンスでは、歯の表面から細菌バイオフィルム、着色などを完全に除去する治療をおこないます。

これにより、歯の表面はツルツルになり、細菌がつきにくくなるだけでなく、着色がとれて美しいご自分の歯がよみがえります。

 

歯周病は痛みなど自覚症状が少ないため放置してしまいがちですが、歯周病は治療すれば改善する病気です。定期的にメインテナンスを受けてお口の健康と全身の健康を保ちましょう。

 

 

そもそも歯周病って何? 簡単に教えて! Part1.

皆さん、こんにちは。

八尾市「たかはら歯科医院」 院長の高原です。

お口の病気である歯周病。

じつは全身の健康にも影響することをご存知でしょうか?

歯周病が関与すると考えられている病気はいくつもあるのですが、

そもそも歯周病って何なんでしょう。

とっても簡単にご説明いたします。

歯周病って?

歯周病は歯周病菌が引き起こす感染症です。

ただ歯周病菌がわずかでもいれば必ず発症するわけではなく、

歯周病菌がはびこりやすいような環境や条件があったり(後天的要因)、

歯周病菌に対して体が弱い(先天的要因)というようなことが重なることによって

発症、進行するといわれています。

歯周病菌はどこに住んでいる?

歯周病菌は歯周ポケットといわれる歯の周りの深い溝の中に住んでいます。

深いポケットの中は歯周病菌の大好きな環境で、歯ブラシも入っていきません。

しかも、バイオフィルムというマンション暮らしをしているために

薬や体の免疫が働きにくくなっています。

また、歯石は歯周病の直接の原因ではありませんが、歯周病菌の絶好の住みかになるだけでなく、歯周病菌の出す有害な物質の宝庫になります。

後天的要因と先天的要因

後天的要因とは、歯並びが悪かったり、たくさんの詰め物・かぶせ物がお口の中にあると、上手く歯みがきができないために歯周病のリスクが高くなります。

また、喫煙や糖尿病は歯周病のリスクを高めることもわかっています。

先天的要因とは、生まれながらにして歯周病菌に弱い場合があることが最近わかってきました。免疫系の細胞が上手く働かなかったり、逆に自分の体を痛めてしまうことがわかっています。

歯周病の症状は?

初期の歯周病の多くは無症状です。しかし進行するにつれ、歯ぐきに炎症があることによる症状と歯を支える骨が溶けることによる症状があります。

歯ぐきに炎症があることによる症状

 ・歯ぐきが赤く腫れている

 ・歯ぐきから出血する

 ・口の中にネバネバ感があり、口臭がする 等

歯を支える骨が溶けたことによる症状

 ・歯と歯の間にすき間があいてきた

 ・歯が緩んできて咬みにくい

 ・歯並びが変わってきた 等

 

Part1.では歯周病の病院論概略から歯周病の症状までをわかり易くご説明しました。

次回は、歯周病の検査から治療、定期健診・メインテナンスまでをご説明します。

 

歯周病は痛みなど自覚症状が少ないため放置してしまいがちですが、歯周病は治療すれば改善する病気です。定期的にメインテナンスを受けてお口の健康と全身の健康を保ちましょう。

 

 

歯周病がおなかの赤ちゃんに影響?

 

皆さん、こんにちは。

八尾市「たかはら歯科医院」 院長の高原です。

お口の病気である歯周病。

じつは全身の健康にも影響することをご存知でしょうか?

歯周病が関与すると考えられている病気はいくつもあるのですが、

今回は、「歯周病がおなかの赤ちゃんに影響する」可能性をご説明します。

たかがお口の病気と侮るなかれ!

歯周病は本当に怖い病気なんです。

 

歯周病の炎症が出産を促す?

通常のお産の場合、母体の変化や胎児の成長によって、妊婦さんの体内ではさまざまな炎症性物質やホルモン、タンパク質分解酵素の濃度が上昇し、出産が促されます。

進行した歯周病の場合、炎症性物質が歯ぐきから体内に入り込むようになります。炎症性物質の増加はタンパク質分解酵素の分泌を促進し、子宮の収縮を引き起こします。子宮の筋肉が収縮する結果、赤ちゃんが押し出されて予定より早く生まれてしまうのです。

歯周病菌が子宮の内部に感染する?

血液中に入り込んだ歯周病菌が羊水や羊膜などに達し、感染が起こります。その結果、早産や、胎児の発育不全を引き起こす可能性が考えられています。

羊水は本来、無菌的な環境ですが、早産の妊婦さんの羊水や臍帯(へその緒)から歯周病菌が検出されたという報告もあります。

いつか赤ちゃんをと思っている方は、歯周病の治療を早めに済ませておきましょう。

歯周病の妊婦さんはリスクが約2倍に!

妊婦の歯周病の患者さん1635人について、早産・低体重児出産のリスクを調べました。歯周病ではない妊婦さんと比べると、約2倍になっています。妊婦さんは、ホルモンバランスの変化や、つわりで歯みがきがしづらくなることなどから、歯周病になりやすく悪化しやすい傾向があります。

妊娠中のお口のケア
体調にあわせて少しでもできることをできるタイミングで行いましょう。

妊娠中は、「つわり」や食の好みの変化、体調の変化などで、食事がとれない、あるいはとりすぎるなど、食生活が不規則になりがち。それにともないブラッシングも不十分になってしまいがちです。そんなときは、無理をせず、できる範囲でお口のケアに努めましょう。

ブラッシングは気分がよいときにササッと行えるように、洗面所だけでなくリビングやキッチンなど目につく場所に自分用の歯ブラシを置いておき、できそうなときに磨くというのもおすすめです。

自分でできないときは、歯科医院でクリーニングするだけでも、何もしないよりはお口の中を清潔に保つことができます。小児用の歯ブラシやワンタフトブラシなど小さめの歯ブラシを使うのも一案です。

気分が良いときにササッとすませたり、食後すぐに水で強めにブクブクしたり、洗口剤を利用するなどして苦しい時期を乗り切りましょう。

 

歯周病は痛みなど自覚症状が少ないため放置してしまいがちですが、歯周病は治療すれば改善する病気です。定期的にメインテナンスを受けてお口の健康と全身の健康を保ちましょう。

 

 

歯周病が脳梗塞や心筋梗塞に影響?

皆さん、こんにちは。

八尾市「たかはら歯科医院」 院長の高原です。

お口の病気である歯周病。

じつは全身の健康にも影響することをご存知でしょうか?

歯周病が関与すると考えられている病気はいくつもあるのですが、

今回は脳梗塞や心筋梗塞と歯周病の関係をご説明します。

たかがお口の病気と侮るなかれ!

歯周病は本当に怖い病気なんです。


え?! 脳や心臓に歯周病菌が入り込んで悪さをするんですか?

脳の血管が詰まって起こる脳梗塞。心臓の血管が詰まって起こる心筋梗塞。どちらも命取りになりかねない恐ろしい病気です。

まず、炎症を起こした歯ぐきから入り込んだ多数の歯周病菌が、血流に乗ってからだをめぐります。

歯周病菌は、血管の内壁に入り込んで堆積します。すると「細菌が集まっている、大変だ!」とマクロファージなどの白血球がやって来て、歯周病菌を食べます。食べたあとは、死がいとなってその場に残ります。これが、血管内壁に、お粥やヨーグルトのようなかたまり(粥腫)になって、動脈硬化を起こして血液の流れを阻害する、さらには破れて血流により運ばれ血栓となるーというのが現在考えられているパターンです。

①   炎症を起こした歯ぐきから体内に入り込んだ歯周病菌が血管内壁に入り込む。

②   白血球が歯周病菌を食べる。

③   白血球もろとも、死がいが粥状のかたまりとなって残る。

④   かたまりが厚くなると血流を阻害。破れたかたまりが詰まると血栓に。

これが脳の血管で起これば脳梗塞、心臓の弁で起これば心筋梗塞となります。

 

歯周病は痛みなど自覚症状が少ないため放置してしまいがちですが、歯周病は治療すれば改善する病気です。定期的にメインテナンスを受けてお口の健康と全身の健康を保ちましょう。

 

 

歯周病が認知症の進行に関与?

皆さん、こんにちは。

八尾市「たかはら歯科医院」 院長の高原です。

お口の病気である歯周病。

じつは全身の健康にも影響することをご存知でしょうか?

歯周病が関与すると考えられている病気はいくつもあるのですが、

今回は認知症と歯周病の関係をご説明します。

たかがお口の病気と侮るなかれ!

歯周病は本当に怖い病気なんです。

え?! 認知症に歯周病が関係するんですか! それってどういうこと?

歯周病菌のなかには、親玉ともいえる病原性の高い菌がいます。その名はポルフィロモナス・ジンジバリス。頭文字を取ってPg(ピージー)菌とも呼ばれます。

この菌が怖いのは、歯周病を悪化させるように周囲の細菌にはたらきかけるだけでなく、歯周病菌のなかでも際立って強力なタンパク質分解酵素(ジンジパインといいます)をもっていることです。

この菌は歯周病を悪化させるだけでなく、脳に入り込んで悪さをすると考えられているのです。

「歯周病はたかがお口の病気」と甘く見てはいけません。

タンパク質を壊す酵素をもつPg菌。

歯周病が進行し、ひどい炎症を起こした歯ぐきは褥瘡-いわば床ずれのようにグズグズになっています。

その傷口から菌が体内に入っていきますが、それはPg菌も例外ではありません。

Pg菌が体内に入り込むと何が起きるのか。近年、恐ろしいことがわかってきました。脳に行ったPg菌が、タンパク質分解酵素で神経細胞を変性させ、アルツハイマー型認知症を進行させている可能があるというのです。

認知症は複合的な要因で起こります。これまでも、お口からの要因としては「歯を失って噛めなくなると脳に刺激が行かず、認知症になる」といわれていました。

しかし、歯周病菌そのものが認知機能を奪っている可能性があるというのは、誰もが想像すらしなかったニュースでした。

加齢にともない、歯周組織や免疫が弱まると、歯周病になりやすくなります。だからこそ元気なうちから歯周病を予防すること、もしなってしまったとしたら、悪化させないように管理していくことが大切となります。

ジンジパイン阻害薬

なお、Pg菌のタンパク質分解酵素については、酵素の働きを阻害する薬の臨床試験が進められています。ジンジパイン阻害薬というのですが、認可された暁には、認知症治療に革命がおこることでしょう。

 

歯周病は痛みなど自覚症状が少ないため放置してしまいがちですが、歯周病は治療すれば改善する病気です。定期的にメインテナンスを受けてお口の健康と全身の健康を保ちましょう。

 

 

 

骨粗鬆症の人は歯周病になりやすい?

皆さん、こんにちは。

八尾市「たかはら歯科医院」院長の高原です。

お口の病気である歯周病。

じつは全身の健康にも影響することをご存知でしょうか?

歯周病が関与すると考えられている病気はいくつもあるのですが、

今回は骨粗鬆症と歯周病の関係をご説明します。

たかがお口の病気と侮るなかれ!

歯周病は本当に怖い病気なんです。

骨粗鬆症とは

骨の強度が低くなって、軽い衝撃でも骨折を起こしやすくなる病気です。

主な原因は加齢で、女性ホルモンの影響を受けるため高齢の女性に多い疾患です。

致命的な疾患ではありませんが、結果的に要介護状態になる人も少なくないので注意が必要です。

骨密度が低いと歯槽骨の吸収が進みやすい

歯周病にかかると、歯周病菌が歯ぐきに炎症を起こして、歯を支えている骨(歯槽骨)を溶かしてしまいます。

からだの骨と歯槽骨の関係を調べた研究の大部分では、からだの骨密度と歯槽骨の吸収の程度には関係があるという結果でした。

骨粗鬆症の人たちと正常な骨密度の人たちを3年間観察したところ、骨粗鬆症の人たちのほうが歯槽骨の吸収が多かったとの報告があります。

お口の中に歯周病菌がいるかどうかは、歯周病が進むかどうかの強力な要因ですが、からだの骨密度が低い人のほうが、歯槽骨の吸収がすすみやすいといえそうです。

歯周病は痛みなど自覚症状が少ないため放置してしまいがちですが、歯周病は治療すれば改善する病気です。定期的にメインテナンスを受けてお口の健康と全身の健康を保ちましょう。

 

 

糖尿病の人は歯周病になりやすい?

皆さん、こんにちは。

八尾市「たかはら歯科医院」院長の高原です。

お口の病気である歯周病。

じつは全身の健康にも影響することをご存知でしょうか?

歯周病が関与すると考えられている病気はいくつもあるのですが、

今回は糖尿病と歯周病の関係をご説明します。

たかがお口の病気と侮るなかれ!

歯周病は本当に怖い病気なんです。

糖尿病、ホントの名前は「高血糖症」

糖尿病は、すい臓から分泌されるインスリンの働きが悪くなり、血液中のブドウ糖が多くなった(血糖値が高くなった)状態が続く病気です。

インスリンは細胞への糖の取り込みを促し、血糖を下げる働きをするほぼ唯一のホルモンです。

糖が細胞に取り込まれず、血糖値の高い状態が何年も続くと、血管が弱って、心臓病や失明など深刻な合併症につながりかねません。

糖尿病だと歯周病が重症化しやすいため、歯周病も糖尿病の合併症といえます。

インスリンの働きが悪くなる理由

インスリンの働きが悪くなる理由は、すい臓の機能が低下し、十分な量のインスリンが分泌されなくなる、あるいはインスリンは十分な量が分泌されているが、インスリンの糖の取り込みを促す力が弱くなる、の2つです。

糖尿病が引き起こす炎症の1つに歯周病があります

歯周病の場合、歯周病菌の出す毒素により歯周ポケット(歯の周りの歯ぐき)のなかで炎症が起きています。炎症が起きていると、糖をからだの細胞に取り込むインスリンのはたらきが弱められます。このため、血糖値が高いままになり、糖尿病が進行しやすくなると考えられています。

歯周病が悪化→歯周ポケットの炎症が拡大→炎症性物質が体内へ→インスリンの働きを阻害→糖尿病が悪化→歯周病が悪化

というように、歯周病菌の存在がドミノ倒し式に波及しているといえます。

おまけに、糖尿病が悪化するとさらに歯周病が悪化するので、放置すると負のスパイラルに陥ってしまいます。

歯周病が糖尿病を引き起こすかどうかは調査中!

糖尿病と歯周病の両方にかかっている人が多いのは本当です。しかし、どちらが原因でどちらが結果なのかは、現在はっきり分かっていません。

 

歯周病は痛みなど自覚症状が少ないため放置してしまいがちですが、歯周病は治療すれば改善する病気です。定期的にメインテナンスを受けてお口の健康と全身の健康を保ちましょう。